コーヒー生産者グループのところに通って、協同組合への発展を視野に入れた「協働」を進めるサポートをする、コーヒー以外の作物の栽培のアドバイスをする、そんなスタッフを探していたところ、Permatilのエゴ・レモスさんの紹介で、素敵な2人がオルター・トレード・ティモール社(ATT)の仲間に加わることになりました。
メノさんは、ATTのグレノ事務所を生活の拠点にし、バイクで各コミュニティに通うことになりました。これまではディリで友だちとハウスシェアをして暮らしてきたそう。「長らくスカウト運動に関わってきており、グループをまとめたり導いたりすることには慣れているので、何か力になれるかもしれない」とATTでの仕事に意欲的です。ちょっと強面ですが、穏やかな語り口のメノさんです。
パウラさんの方は、大学で農業について学び、その経験を生かして、Permatilの活動に長く関わってきました。公務員として働いていた経験もありますが、今は自宅近くの学校で週2回ほど理科を教えるボランティアをしているとのこと。「APLAのような外国の仲間たちが東ティモールのことを思って足を運び続けてくれているんだから、東ティモールの自分たちが動かなくてどうするの!」と小柄な身体とは対照的な力強い言葉がポンポン飛び出してきます。そんな彼女、小学1年生と就学時前の2人の子どものお母さんでもあり、必要に応じてエルメラに足を運んでくれることになっています。
そして、その2人からさっそく嬉しい便りが届きました!!
東ティモールのローカルフードを推進するためのイベント(Oxfam主催)がディリで開かれ、Fitun CaeatnoとGATAMIRから代表も参加したという報告です。ATTが焙煎したエルメラのコーヒー以外に、GATAMIRの女性メンバーがつくったオレンジワイン(2011年にフィリピンの柑橘農家さんに習ってからエルメラでもつくりはじめたものです!)が大好評で、持参した分はあっという間に売り切れ。さらに、12の参加グループのうちの「フェイバリット・グループ」なるものにも選ばれたそう。これからグループとしてのワイン製造を本格的にがんばっていきたいと考えるGATAMIRにとって、大きな励みとなったもよう。今後の展開が楽しみです。
報告:野川未央(のがわ・みお/APLA事務局)