2013年10月15日午前8時すぎ(現地時間)、フィリピン中部ボホール島付近を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生し、広い範囲で大きな揺れを観測しました。10月25日付の国連の情報によると、各地で建物が倒壊するなどして、これまでに201人が死亡したとのこと。震源に近く、被害が大きかったボホール島を中心に、倒壊した建物は5万2000棟あまり、34万4300人が住む家を失うなどして避難生活を続けているということです。
参考情報:http://newsinfo.inquirer.net/507373/bohol-earthquake-strongest-to-hit-visayas-and-mindanao-in-over-20-years
ボホール島は、バランゴンバナナ産地のひとつです。幸いなことにバランゴンバナナ生産者の人的被害は報告されていませんが、家屋の倒壊、橋や道路などインフラの崩壊が深刻です。ほとんどは家屋が破損するという被害のようです。
ボホール島のバランゴンバナナ出荷責任団体(PFTAC)からの連絡では、タグビララン市に住むPFTACの職員及びその家族は無事であることは伝えられ、現在生産者などの状況の確認を進めています。震源地に近いカルメン地域にあるバナナのパッキングセンターは部分的に崩壊しました。タグビララン市とシエアブロネスに住む集荷担当者2人の家屋は部分的に被害を受け、アンティケラ在住の集荷担当者の家屋は全壊で家族は避難所に身を寄せています。
10月26日、PFTACは、できる範囲でのバナナの集荷を試みながら生産者の確認作業を行いました。10月29日に届いた報告では、ハグナのマヤナ地域(26人の生産者在住)やシエラブロネスのアバチャハン地域(56人の生産者在住)においては、生産者は全員無事で、ほとんどの被害は家屋の破損ですが、全壊して避難所に身を寄せているバナナ生産者も数世帯いるようです。3人のバナナ生産者の圃場が崩れてきた土砂で埋まってしまったという報告もあります。カルメンにあるパッキングセンターは一部崩壊しましたが、何とか使える状態です。先週末には、250箱のバランゴンバナナが集荷されました。生産者の安否を確認できたこと、250箱のバナナを出荷できたことは、生産者にとっては経済的にも精神的にも大きな支援となっています。
こうしたなか、フィリピンのオルター・トレード社(ATC)は、10月26日(土)に社員などボランティアで緊急支援物資(米、麺類、マスコバド糖などの食糧)244セットを準備をして、ネグロス東州ドマゲッティから船でボホール島に運び入れる準備をしました。30日には、ATC職員が現地のPFTAC職員と共に、調査を兼ねてバナナ生産者の地域に入り支援物資を配布します。調査後には、現地のニーズに基づいた復興プロジェクトを実施する予定となっています。
バランゴンバナナでつながったボホールのバナナ生産者、そして彼らのコミュニティの復興のために、皆さまからのご支援をよろしくお願い申し上げます。
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