2004年12月26日7時58分53秒、インドネシア・スマトラ島北西沖でマグニチュード9.1の地震が発生。平均10m、最大34mの津波は、インド洋沿岸地域を襲い、25万ともいわれる命を奪うことになった。
震源地にもっとも近いアチェは、壊滅的な被害を受けた。人口4%以上が死亡・行方不明、多くは泳げない女性や子どもたちだった。約70万人が家を失い、男女の別もプライバシーもないテント暮らしを余儀なくされた。
アチェは当時、独立を求める自由アチェ運動とインドネシア軍の内戦下にあった。インドネシア軍は、人道支援を管理下におこうとしたうえ、津波後も自由アチェ運動に対する軍事作戦を継続した。援助金の汚職や物資の横流しも日常茶飯。被災者のニーズにあわない援助も少なくなかった。
内戦と津波という二重苦を前に、アチェの人びとの復興と平和を求める思いは切実だった。治安上の問題が人道支援活動の最大の障害だと考える国際社会も、このアチェの人びとの思いを後押しした。2005年8月15日、フィンランド・ヘルシンキにて和平合意覚書が調印され、30年におよぶ内戦に終止符が打たれている。
津波から10年。復興と平和を求めるアチェの人びとの歩みは、東日本大震災からの復興をめざすわたしたちに、なにを訴えるだろうか。
■ 写真展 無料
写真:豊田直巳/鈴木麻弓/南風島渉 全104点
2014年12月1日(月)13:00〜20:00
2014年12月2日(火)〜5日(金)10:00〜20:00
2014年12月6日(土)10:00〜15:00
2014年12月7日(日)10:00〜14:00
■ 写真展+イベント
参加費1,000円(ワンドリンク付)
2014年12月7日(日)15:00〜18:00(開場14:30)
APLAは飲食担当で参加します!
■ 主催・共催
明治学院大学国際平和研究所/インドネシア民主化支援ネットワーク
※最新情報は、Facebookのイベントページで随時更新されています。