昨年の8月から順々にカネシゲファーム・ルーラルキャンパス(KF-RC)を卒業していった5人の第5期生たち。今は、養豚を中心にKF-RCで学んだ農業を実践していっています。そんな卒業生のマイクくん、ラタくん、ノイノイくんの豚舎を訪問してきました。
面白いのは、人によって”チョイス”していることが違うこと。研修生たちは、KF-RCで多くの事を学びます。地元の特性や各々の性格などによって、その実践の仕方が異なっているのです。
マイクくんの地元は、山をあがったところにあるため、水が豊富です。彼は、豚舎の横に養殖池を造りました。山の傾斜を利用して、池の水が溢れると下の畑に流れる仕組みになっています。
ラタくんの地元は、マイクくんと違って水が乏しい地域です。少ない水を十分に活かすため、豚舎に併設したスラッジ(消化液)タンクの周りには、たくさんの野菜を植えていて、いつでも簡単に有機肥料の消化液を撒けるようにしています。
ノイノイくんは、自分の土地がそれほど広くなく、豚舎の周りに野菜を植えたり、養殖池を造ったりすることができません。しかし、彼はバイオガスタンクを家につなげて、料理用のガスとして活用しています。また、養豚に関しては、他の研修生よりも多く餌を肥育豚に与えています。その分支出も大きくなりますが、大きな肥育豚を売り、売り上げを大きくしようと工夫しています。
それぞれが、KF-RCから学んだことのなかから、自分に合ったやり方、できることを選んで、工夫し、それぞれのやり方で自立しようとがんばっています。私と同世代の仲間のがんばりに嬉しくなりつつも、負けてられないぞ!と刺激を受ける日々です。彼らの今後の展開が楽しみですね。
報告:寺田俊(てらだ・しゅん:APLA現地インターン)