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2018年5月28日二本松でソーラーシェアリングが始まります!

パネルのサンプル。通常の太陽光パネルより長細く、パネル同士の間から光が入るようになります。

ソーラーパネルの下の土を耕し、発電も営農もできるソーラーシェアリング。二本松有機農業研究会の皆さんが、福島の原発事故を受けて、自分たちでエネルギーの自給をめざそうと、その第一歩としてソーラーシェアリングを始める決意をされました。そのパネルの設置費用を応援しようと、アーユス仏教国際協力ネットワークとJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)と共に、パネルサポーター制度をつくりました。

2016年9月にキックオフ集会を開催し、サポーターの呼びかけを始め、2017年3月末で54名のサポーターからパネル162枚分の支援が届きました(全体では990枚設置)。

ところが、二本松有機農業研究会が申請していた農地転用の許可がなかなか下りず、気をもみながら待つこと約1年半、2018年春になってようやくその許可が下りました。二本松市内に前例がないという理由で、審査の作業に取り掛かってもらうのに時間がかかってしまったとのこと。

5月24日から念願のソーラーパネル設置作業が始まり、28日に現場を訪問してきました。

朝現場に到着した時の状態。架台の柱が設置されていました。

パネルを載せる架台、と言ってもこちらも柱のようなものですが、それを組み立てていきます。

 

訪問した日には、すでに測量や架台の柱が立っている状態で、千葉県から参加した5人のボランティアの方と一緒にパネルを設置する台を組み立てる作業が進んでいました。台と言っても高さ5メートル程の柱です。その柱1本あたりに3枚のパネルが設置されます。作りはとてもシンプルなものでした。柱の高さは想像していたよりも高く、パネルの下でトラクターを運転するには柱が低くて少しやりにくいという話も聞いていましたが、二本松有機農業研究会の場合はその問題もなさそうでした。

夕方には、パネルの架台の設置まで進んでいました。

初夏の陽気の空の下、皆さんの作業を見学しながら、夢の実現に向けた一歩をようやく踏み出せたことに感慨深いものがありました。

訪問翌日には、架台設置が完了したと連絡がありました。中国から届くパネルを待っている間、作業は一旦休止。7月には完成予定で、パネル下には大豆が植えられることになっています。完成したらまたこちらで報告いたします。

 

二本松有機農業研究会・大内さんの畑も訪問しました。お父さんの信一さんと、息子さんの督(おさむ)さん。大内さんの畑の野菜たちはのびのび気持ちよさそうに育っていました。

 

報告:吉澤真満子(よしざわ・まみこ/APLA事務局長)