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KF-RC 10周年記念プログラムを開催しました!

7月12日(金)、KF-RCの10周年記念プログラムが開催されました。

KF-RCを生み出すきっかけをつくったバランゴンバナナ生産者組合(BGA)、PAP21地域の小農民達の連携組織(ANOFA)、単一作物サトウキビだけでない作物多様化に挑戦していたエスペランサ農園(NARB)の関係者、これまでの研修卒業生とその家族、この日に卒業式を迎えた研修生4名とその家族、KF-RCの支援協力者であるオルタートレード・フィリピン(ATPI/ATPF)、BMW技術協会、グリーンコープ、オルター・トレード・ジャパン(ATJ)、APLAなど、総勢100名を超える人々がお祝いをしました。

KF-RC の設立の経緯は、APLAの前身の日本ネグロス・キャンペーン委員会(JCNC)とATJが提案した、農園労働者から自営農民になる人々をサポートする「ピープル・アグリカルチャー・プラン21(PAP21)」の活動が10年経った2006年頃から、農民たちと何度も話し合いを重ね、お互い孤立することなく共に農業を学び合うこと、農業に誇りを持つ後継者を育てることがこれからの重要な課題であるとしたことからでした。それらを実現するために、人びとが集まり農業技術を学ぶ場を作ることになり、2009年7月にKF-RCが設立され、第1期研修生を受け入れたのです。その第1期研修生のエムエム君とジョネル君、第2期研修生のレネ君の3名が、現在それぞれ事務局、養豚部門、耕作部門の責任者となっており、ANOFAのカルロスさん、ピンピンさん(農場長と会計)、BGAのチータさん(直販所責任者、マーケティング担当)と共に、KF-RCの日常の運営責任を担ってくれています。

KF-RCスタッフ6名

この日参加した16名の卒業生たち


記念の集いはミサ(礼拝)で始まり、APLAからの開会挨拶、KF-RCのあるハギミット村、ハギミット小学校、グリーンコープ、BMW技術協会、オルタートレード・フィリピン、ANOFAの代表の祝辞、そしてKF-RCを代表してカルロス農場長の謝辞がなされました。特に祝辞では皆さんが、KF-RCがいかに重要な使命と役割を持っているか、またその責任を担っているスタッフへの激励と今後への期待が語られました。

卒業生ドロイさん

スピーチの合間には、グリーンコープ青少年ツアーに参加したネグロス側のユースたちがダンスや歌を披露して喝采をあびました。昼食はKF-RC特製のレチョン(豚の丸焼)や農場の生産物を使った料理が供され好評でした。

卒業生ジョンマークさん

午後は、第8期生4名の卒業式が執り行われ、卒業生とその親に卒業証書、記念写真集、卒業メダルが授与されました。また、第1期生~第7期までの卒業生が紹介され、それぞれが近況を報告してくれました。これまでの卒業生28名の内、19名が農民として暮らしており、厳しい状況の中で困難に直面しながらも頑張っているといえるでしょう。

最後にKF-RCのヒルダ理事長(ATPI代表)から出席者への感謝が述べられ、互いに再会を約束して閉会しました。


報告:秋山眞兄(あきやま・なおえ/APLA共同代表)