前身の日本ネグロス・キャンペーン委員会(JCNC)からAPLAに発展し、調査や準備などを経て、APLAとして東ティモールのコーヒー産地エルメラで活動を始めて9年が経ちます。今年度の事業計画にも盛り込んでいた通り、10年目を前にして「活動評価作業」として、9月前半、共同代表と理事と事務局の野川の3人で、これまで活動してきている4つの集落、そして県内の小中学校を訪問して回ってきました。
今回の訪問は、前述の通り、今後の活動を考えていくための「活動評価作業」が目的のものですが、初めて東ティモールを訪問する2人の関心が高く、地域の人たちの暮らし(歴史・文化・経済)についてもとても細かく聞かせてもらったため、担当スタッフの野川自身もこれまで知らなかったこと、気づけなかったことが次から次へと出てきました。
この9年間、APLAは、コーヒー生産地の村の人たち、ローカルスタッフたち、そして協力団体と一緒に、色んなことにチャレンジしてきました(ぜひ過去の活動報告をご覧になってみてください)。目に見えるような大きな「成果」というのは限られていますが、数字だけでは測ることのできない「変化」や「成長」も改めて確認できました。
10年目の節目を迎えるにあたって、今後の活動についてもローカルスタッフたちと議論を重ねています。どんな社会をつくっていきたいのか、どんな夢を形にしたいのか、どんな問題を解決する必要があるのか、それらを実現するためには何が必要なのか…。東ティモールも日本も様々な課題に直面していますが、お互いの経験を共有しあって、これからも共に悩み、共に考え、共に歩んでいきたいと改めて感じているところです。ぜひ皆さまの引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
報告:野川未央(のがわ・みお/APLA事務局)