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編著:石井正子『甘いバナナの苦い現実』

日本人がもっとも多く食べている果物バナナ。安さの一方で、主な輸入先のフィリピン・ミンダナオ島では、農薬の空中散布による健康被害や不公正な多国籍企業の活動が目立つ。栽培・流通の知られざる現状を調査に基づいて詳細に描き、エシカルな消費の在り方を問いかける。

石井正子編著、アリッサ・パレデス・市橋秀夫・関根佳恵・田坂興亜・田中滋・野川未央著
コモンズ/四六判/388ページ
価格:2,500円(税込2,750円)

■ 目次
序章 そんなバナナ!?――意外と知らないバナナの話 石井正子

第2章 フィリピンでバナナはどう作られているのか
1 バナナ栽培に関わる組織と人びと 石井正子
2 「高地栽培バナナ」の発見と山間部の変化 アリッサ・パレデス

第3章 バナナ産業で働く人たちの現実
1 輸出用バナナ産業の周辺で――収穫、梱包、運搬、廃棄バナナ利用 石井正子
2 正規雇用を求める労働者の闘い――スミフル農園の梱包作業所 田中滋

第4章 バナナ園の農薬散布――毒か薬か
1 バナナをめぐる農薬問題 田坂興亜
2 フィリピンの農薬空中散布反対運動 アリッサ・パレデス

第5章 多国籍アグリビジネスの再編と新たな「規制」枠組み 関根佳恵

第6章 バナナが食卓に届くまで――サプライチェーンの徹底解剖  市橋秀夫

第7章 私たちはどう食べればよいのか――エシカルな食べ方へ
1 公正な民衆交易を目指して 市橋秀夫
2 エシカルな食べ方へ 野川未央

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