昨年5月頃からネグロスでアフリカ豚熱(ASF)の感染が拡大したため、養豚を経営の基盤としているカネシゲファーム・ルーラルキャンパス(KF-RC)でも、被害を出さないように防疫対策を徹底してきました。幸いにも11月頃から状況が落ち着いてきたため、研修候補生が暮らす地域を訪問し、本人そして家族へのインタビューを実施。そして、実際に研修生を受け入れる準備を進めてきて、ようやく10期の3人が揃いました。Eryl、Jarry、Wiljunの3人はまだ少し緊張気味ですが、これから10月までの8カ月間、スタッフたちと一緒に農園で暮らしながら、有畜複合農業を学んでいくなかで、どんな変化を遂げるのか、楽しみです。応援、どうぞよろしくお願いします。
正式な研修開始に先立って、KF-RCスタッフ、そして10期生の2人と一緒に、第3期卒業生のジョナンさんを訪問してきました。
綺麗に手入れされたゴーヤや毎週40-50キロは収穫できるという唐辛子の畑を見せてもらいましたが、水源の上方に位置する畑では苦戦もしている模様。小川から水を汲み上げるためのポンプを手に入れられればいいんだけれど…と話していました。これから5月くらいまで、エルニーニョの影響が深刻化するというような予報も出ていることもあり、農業用水については誰もが心配するところです。
お米、野菜、お肉(豚と鶏)とほぼすべてジョナンさんが育てたもので用意してくれた豪華なお昼ごはんを皆で美味しくいただきました。ちなみに外で購入したのは、スープに使った緑豆とサラダ用の紫タマネギだけとのこと。ジョナンさんは、バランゴンバナナの生産者でもあり、リジェクト(規格外)バナナもデザートにいただきました。
ジョナンさんについては、以前『ハリーナ』でも紹介していますが、1児の父となり、この時には目標だと語っていた自分の家も建て、相変わらず研修生や卒業生のよき先輩・よき目標でとなっています。
報告:野川未央(のがわ・みお/APLA事務局)