WHAT'S NEW?

2025年2月4日、5日福島県内の幼稚園・保育園に絵本『バナナのらんとごん』を寄贈しました

一年半ぶりにバナナ募金でバランゴンバナナをお届けしている福島県のいくつかの幼稚園、保育園を訪問しました。今回の訪問の目的は、昨年末に出版した絵本『バナナのらんとごん』を寄贈すること(クラウドファンディングで【子どもたちに絵本を贈るプラン】を選んでくださった方のおかげで実現しました)、その絵本の読み聞かせをしたり、バランゴンバナナのお話をしたりして、子どもたちと交流することでした。

初日には、南相馬市の原町聖愛こども園聖愛ちいろば園を訪問しました。

原町聖愛こども園では、読み聞かせを含むワークショップを実施。3歳から5歳の元気な子どもたちが参加してくれました。初めにおこなったバナナクイズでは元気いっぱいに答えてくれていた子どもたちですが、絵本の朗読が始まると静かになって熱心に耳を傾けてくれました。

大盛り上がりのバナナクイズ。

「らんとごん」の世界。

 

絵本を読んだ後は、みんなで絵本に出てくるバナナの「らんとごん」の塗り絵をしました。子どもたちは、規格外バランゴンバナナの「らん」に茶色い傷をたくさん描いていました。緑色と黄色のらんとごんが多かったですが、ピンク色の「らん」、赤色の「ごん」など、個性的でかわいい「らんとごん」がたくさん。南国っぽく鮮やかな色のクレヨンを使って、お花などを塗っているのが印象的でした。

クレヨンを使って塗り絵。

黄色のらん、緑のごん。

 

聖愛ちいろば園では、絵本を寄贈した後に、園長先生や職員の方と絵本についてお話することができました。一年半前に訪問した時に、バナナの絵本を作りたいというお話をし、先生方から絵本のアイディアも伺っていたので、今回完成した絵本をお渡しできたのは感慨深かったです。

二日目は、福島市内へ移動。初めに訪問した福島敬香保育園では、読み聞かせを含むワークショップに年長さんクラスのお子さん21人が参加してくれました。まずはバナナのクイズです。どこの国からバナナが来ているのか、どれがバナナの花なのか、お子さんたちは積極的に手をあげて、答えてくれました。原町聖愛こども園と同じように、絵本の朗読が始まると、打って変わって静かになり、らんとごんの世界に入ってくれました。

その後、バナナアートをみんなで楽しみました。巳年ということで蛇を描いたり、ポケモンのキャラクターを描いたり、両面にたくさんのイラストが出来上がりました。最後には、絵本の寄贈式のようなこともさせていただきました。

年長さんたち。

みんな真剣です。

バナナアート作品、大集合。

代表のお子さんに絵本を贈呈。

 

次に、訪問したあすなろ保育園でも、同じように読み聞かせを含むワークショップをさせていただきました。こちらも年長さんクラスのお子さん16人が参加してくれました。どの園でも「バナナを使った調味料はどれでしょう?」クイズが一番盛り上がりました。選択肢は、あ)バナナケチャップ、い)バナナマヨネーズ、う)バナナしお、です。皆さんはわかりますか?

その後は絵本の朗読タイム。こちらの園の子どもたちも集中してお話を聞いてくれました。特に仕掛けのページの時に喜んでくれました。

集中してお話に耳を傾けてくれた子どもたち。

仕掛けのページが一番人気です。

 

続いてバナナアートにも挑戦してもらいました。星やハートのマークやお名前、猫や熊などの動物を描くお子さんが多かったです。アートの後はみんなでバナナをおいしくいただきましたが、イラストを描いた皮を、家族に見せたいということで、捨てないでとっておいているお子さんもいました。

バナナ選びから熱心に行う子どもたち。

みんな器用にいろいろなイラストを描いていました。

 

時間の都合で、バナナ募金でバナナをお届けしてきた全ての幼稚園や保育園でワークショップをさせてもらうことはできなかったので、福島駅から車で行くことのできる8つの園を訪問し、絵本を寄贈させていただきました。ほんの短い時間でしたが、たくさんのお子さんが出てきて絵本を受け取ってくれたり、バランゴンバナナの絵のプレゼントをしてくれたり、充実した時間となりました。プレゼントしていただいた絵などは、支援者の皆さんにもご覧いただけるようにウェブサイトで公開の準備をする予定です。

バナナ募金でバランゴンバナナをお送りするのは終了しますが、今後は別の新しい形で交流を続けたいと思っています。長い間バナナ募金にご協力してくださった皆さま、本当にありがとうございました。皆さまに少しでも活動の様子が伝えられたら幸いです。

報告:福島智子(ふくしま・ともこ/APLA事務局)