2014年4月、バナナのお届け先を訪問してきましたので、ご報告いたします。
あすなろ保育園
前回訪問した際、園長先生が「外で走り回っている子どもたちがもっと元気に遊べるように、園庭の工事をしたい」と話されていましたが、今回の訪問時には、ちょうど現存の緑のチップをもう少し増やして子どもの遊べる場所を増やし、残りの部分の土を入れ替える作業が進んでいました。これまでは雨が降ると土手の水が流れてきて大変だったそうで、土手側はコンクリートで壁を作り、将来的にはペイントしたり、ロッククライミングなどを設置したりしたいとのことです。
この日は、千羽鶴をフィリピンに届けた報告(詳細はこちら)とは別に、バナナのミニワークショップも実施しました。その後、先生から「ワークショップのあとに植物図鑑を開いている子どもがいる」と電話で連絡が入り、子どもたちの中にも何か残るものがあったのだと嬉しく思いました。今後は、他の施設でも積極的にワークショップを実施していきたいと考えています。
福島こひつじ幼稚園
震災直後に避難したハワイのテレビで、原発が爆発する映像を見たという福島こひつじ幼稚園の先生。だからこそ、震災時にいかに素早く避難するかを常日頃考えているということが、伝わってきました。もしものときに備えて子どもたちが素早く行動できるよう、早くバスに乗る練習や車内での点呼などの練習をしているとのことです。
この日は、以前ワークショップを実施したとき同様、いわき市にある清風幼稚園の牧師さんも来園。バナナ募金がきっかけで、このように違う園の先生方が交流できることを嬉しく思います。
東浜保育所
この日は快晴!そして、訪問した前日にバナナが届いていたので、外で花見をしながら、チョコバナナを楽しむことに。屋台を模して、先生がチョコバナナを配りました。私もひとついただきましたが、みんなと一緒に食べると格別に美味しいですね。
今まで使用禁止にしていた一部の遊具は、今年度には工事に取りかかれるとのことで、工事が終われば子どもたちも遊べます。新しい遊具で元気いっぱいに遊ぶ園児の姿を見るのが待ち遠しいです。
こどものいえ そらまめ
今回、初めて訪問しました。福島市内の荒井という地区にあり、福島駅周辺の園とは状況が全く違って定員割れが続いています。震災前は、同市の渡利地区で園を経営していたそうですが、震災後、場所によっては0.6μSv/h以上も線量が計測されてしまうところもあったとのこと。園長先生は「子どもを育てる場所ではない」と、荒井への自主避難を決め、現在に至ります。29人いた園児は現在5人(一時期、3人になったこともあるそうです)になっています。
報告:赤石優衣(あかいし・ゆい/APLA事務局)