2017年2月に卒業した第7期生の3人。それぞれの地域に戻り、KF-RCで学んだことを自分なりに実践しようと頑張っています!
エルナード
小さな畑に、ニガウリ、カボチャ、トウモロコシ、さつまいも、パパイヤ、オクラ、ナス、トマト、ピーマン、バナナ、パイナップルなど、約20種類もの野菜や果物を植えています。今はまだ野菜の収穫がないので、サトウキビ農園での仕事をしながら、畑で農業をしています。家からKF-RCがそう遠くないこともあり、スラッジ(有機液肥)をもらってきて畑に撒いています。
卒業後の彼の変化について「とてもまじめに仕事をするようになった」とお父さんが嬉しそうに話してくれました。
フランク
トマト、インゲン、ヘチマ、カボチャ、パパイヤ、トウガラシ、サツマイモ、トウモロコシ、オクラ、米、バナナ、ランブータン、ジャックフルーツ、ココナツなどを栽培中。
どうしても卒業したかったハイスクールの卒業資格を得るための学校に週2日通いながら農業をしています。彼の地域では、養豚よりも水牛のふん尿を利用しての循環型農業が適しているのでは、とスタッフと一緒に模索しています。家が町から遠いこと、道が整備されておらず豚やえさの運搬が難しいことなどがその理由です。水牛がいれば、畑の耕作や収穫物を山の上の畑から降ろしてくることなどにも利用できます。卒業後の彼の変化について、お母さんに「昔はよく泣いていたが、今は一生懸命働き、花の手入れも自分でするようになった」と言われ、フランクは恥ずかしがりながらも喜んでいました。
ロドニー
ナス、オクラ、バラトン、ニガウリ、米などを植えています。他のふたりとは違い、少品目をたくさん栽培しています。エルナード同様、野菜の収穫が始まるまで彼は市内の建設現場で働いていました。
この地域は昔から水不足が深刻な問題となっています。畑に井戸を掘って水の確保をすること、また水田も持っているので、豚の餌となる米ぬかを活用した養豚を実践できないか話し合い中です。
それぞれが暮らす地域によって、状況が異なります。だからこそKF-RCのスタッフたちと話し合いを重ね、より良いサポートをしながら、卒業生の未来の一歩に寄り添っていきたいと考えています。
報告:寺田俊(てらだ・しゅん/APLA事務局)