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2017年10月~12月小学校教員を対象に学校菜園のワークショップを開催

2年ほど前から現地NGOのPermatilと協力して、エルメラのコーヒー産地の子どもたちを対象にした環境教育・食や農に関する学びの機会づくりを進めています。

その中で、地域の公立小学校への学校菜園(エディブル・スクールヤード)づくりとその活用を応援しています。

この学校菜園を通じて、1) 子どもたち自身が野菜を育て、栄養価の高い食事をとれるようになる状況をめざす、2) 菜園で栄養や自然のことを学んだ子どもたちが、それを家庭に持ち帰り、親の意識の変革につなげる、3) 将来的には、教える側の先生たちが教科書だけに頼らずに、学校菜園を活用して、言語、算数、芸術、科学、栄養、環境など、多くの科目を教えることができるようになることをめざす、といった3つの目的を達成することをめざしています。

2017年10月と12月には、エルメラの2つの村の中央小学校で、中央校・分校の教員や生徒の代表を対象にしたワークショップを開催しました。

「賢く創造的になろう」

座学を受講中の教員と生徒

 

Mirtuto中央小学校校長先生

参加者からの感想をご紹介します。

  • 参加した教員の感想:こうしたワークショップを開催してもらってとても嬉しい。なぜなら、持続可能な農業に関する沢山のアイデアや体験を共有してもらえるから。教員として、自分の学校(分校)でもそれを実践し、子どもたちが各家庭でも実践できるようにしていきたい。
  • 参加した教員の感想:学んだことを実践していきたいが、難しさもある。それは道具や種が手に入りづらいこと。それから、地域で放し飼いにされている動物たちに菜園をダメにされてしまう心配もある。
  •  参加した生徒たちから:自分たちのほとんどが堆肥、液肥、EM、自然の殺虫剤、菜園のつくり方などを知らなかった。でも、この機会にたくさんのことを学べたので、実践していきたい。パーマカルチャー(持続可能な農業)についての知識もまったくなかった。自分たちの学校での学校菜園の活動をサポートしてくれるAPLAに感謝を伝えたい。

一度きりのワークショップ開催で活動が定着するものではないので、APLAは今後も様々な形でフォローアップを続けていきます。

報告:野川未央(のがわ・みお/APLA事務局)

※このワークショップは、地球環境基金の助成により実施しました。