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2018年11月10日(土)二本松有機農業研究会のソーラーシェアリング完成式に参加しました。

APLAでもパネルサポーターや「農民発電クッキー(カカオクッキー)」の取組みで応援してきた二本松有機農業研究会のソーラーシェアリングの取組み。ソーラーパネルの設置が完了し、2018年11月10日に完成式が執り行われたので参加してきました。

完成したソーラーシェアリングのパネル

完成式当日の様子

 

パネルの架台設置は今年5月に済んでいたものの、パネル本体の入荷に時間を要したため、最終的な完成は8月にずれ込み、そこから売電が始まりました。

パネル枚数は全部で990枚、想定年間発電量は78,662kwhで、一般家庭電気使用量の約18軒分に相当します。現在契約切り替え中ですが、近い将来にはパルシステム電力に売電する予定。二本松有機農業研究会は野菜もパルシステムに卸しているので、野菜も電気も産直で!ということになります。売電で得た利益は、今後地域を担う若手育成に活用されていくとのことです。

2016年9月から取り組みを始めたものの、二本松市に前例がないということで農地転用に約1年半時間を費やし、準備した書類は100枚以上だと聞きました。中国からのパネル入荷も一筋縄ではいかず、完成まで長い道のりでしたが、あきらめずに完成まで漕ぎつけた二本松有機農業研究会の皆さんの想いには敬服します。

パネル設置の事業主が農業法人であるケースは全国でも非常にまれだそうです。その理由のひとつに資金調達の面での難しさがあるとのことですが、二本松有機農業研究会の場合、パネルサポーターや「農民発電クッキー」の募金、その他にも個人の方、複数の団体の支援があって融資を受けられることにつながったと言います。

にんじんジュースで乾杯!

「東京からのサポートで始まったソーラーシェアリングの設置。ここを学びの場にして、二本松の中でこの動きを盛り上げていきたい」と語る代表の大内督さん。まずは1機が完成・売電にこぎつけましたが、これからが新たなスタートです。APLAでも継続して今後の動きに関わっていきたいと考えています。

完成式でも、二本松有機農業研究会から謝辞が述べられていましたが、パネルサポーターの皆さま、農民発電クッキーをご購入いただいた皆さまに対して、APLAからも心より感謝申し上げます。

  • パネルサポーター:54名、1,136,500円(パネル162枚分)
  • 「農民発電クッキー」募金:219,200円(1,096個)

※ともに2016、2017年度計。パネルサポーター、「農民発電クッキー」の募金は、今後の継続したソーラーシェアリング設置のために今後も継続していきます。ご協力どうぞよろしくお願いいたします。

報告:吉澤真満子(よしざわ・まみこ/APLA事務局)