2018年9月にフィリピン・北部ルソンを直撃した台風22号・26号の被害状況について、以前ウェブサイトでも現地パートナーや関係者たちの無事をご報告いたしましたが(2018年9月30日)、北部ルソン地域でかつてAPLAと一緒に活動していた方が現在活動しているヌエバビスカヤ州カヤパの山奥の地域では土砂崩れの被害が大きく、道路が埋まり孤立してしまったり、連絡が途絶えたりという大きな被害がありました(台風22号では、コミュニティ内の一家が土砂崩れで流されてしまい、亡くなられています)。
彼が現在所属しているカヤパ町カバヨ村のCUFFPAI(カバヨ高地農家森林保護組合)が、壊れた山道の復旧作業を進めていくにあたり、道具が足りないということで、シャベルや手押し車などの道具を調達する支援をしてほしいという要請がAPLAに届けられ、2018年12月19日~22日に現地を訪問し、「ヨランダ台風の支援残金・緊急災害支援準備金」から22,100ペソ(47,515円)を届けました。
現地では、柄の部分が壊れてしまい、枝で修理されたシャベルを使っていたり、手押し車がないので、大きな木の板を数人で引いて土を運んでいたりしていました。
この地域は、台風や強い雨が降るたびに、そのような復旧作業が繰り返されるそうです。今回の支援で購入した道具は、今回のためだけでなく、これからも地域で大切に使い続けると現地の方々が話してくれました。
報告:寺田俊(てらだ・しゅん/APLA事務局)