2021年4月4日(日)未明からの豪雨の影響で、東ティモールの首都のディリで大規模な洪水が発生し、市内の広範囲が浸水による被害を受けました。
東ティモール政府の発表によれば、4月5日(月)15時時点で27名の死亡が確認されており、行方不明者も複数出ているとのことです。また、首都ディリ以外の広範な地域でも豪雨の被害が確認されているため、犠牲者の数は今後増えていくことが予想されます。
また、ディリ市内では洪水によって住む場所を失った7,000人〜8,000人の住民が市内12カ所の避難所で寝泊まりを余儀なくされているようです。
なお、ディリ在住のオルター・トレード・ティモール社(ATT)のスタッフおよびAPLAの現地スタッフの無事は確認できましたが、コーヒー産地エルメラ県の生産者や関係者の安否は現在も確認中です。
現地からの情報によると、豪雨による土砂崩れによってディリとエルメラを結ぶ道路が寸断されており、停電や通信回線への影響も出ていることから、エルメラにいる関係者との連絡が困難な状況が続いています。
ATJとAPLAは、現地駐在職員をおかない形で東ティモール人スタッフが中心になって事業・活動を進めてきています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、担当者が東ティモールに渡航できない状況がすでに1年以上続いているなかでの、今回の大規模災害発生となってしまいましたが、引き続き現地スタッフと協力して情報を収集し、コーヒー生産者および関係者の状況の把握につとめてまいります。
なお、APLAとしては情報収集と並行して、現地のパートナー団体等からのニーズを把握しながら緊急支援について検討していきます。情報は、随時ウェブサイトやSNSで発信していきますので、よろしくお願いいたします。
【追記(4月6日22時)】
この間連絡が取れなかったエルメラ在住のATTスタッフと電話がつながりました。エルメラも強い雨風が続いたものの、彼が暮らす地域は、停電が続いている以外に大きな被害などはないそうです。雨がおさまってきたので、明日以降、コーヒー生産者の地域をまわってくる、と話してくれました。