4月7日付の国連の報告は、今回の豪雨災害によって死亡が確認された方は29人に増え、依然として13人が行方不明であると伝えています。また、被害が一番大きい首都のディリでは、18の避難所が開設され、約10,000人(2,375世帯)が避難しているほかに、女性や子どもを多数含む多くの市民がインフォーマルな避難場所に身を寄せていることも報告されています(注)。APLAでは、今回の豪雨災害による被災者に対する緊急支援へのご協力をお願いしています。詳細は こちら をご覧ください。
ディリ市内に事務所を構えるオルター・トレード・ティモール社(ATT)やAPLAの協力団体であるPermatil(パーマティル)は幸いにも洪水の被害を受けることはありませんでしたが、スタッフの中には自宅が浸水してしまい家財道具や日用品に大きな被害を受けている人が複数いる状況です。
なお、停電で連絡がつかなかったエルメラ県在住のATTスタッフとも7日の時点で連絡がつきました。雨が止んだため7日・8日と県内のコーヒー生産者グループの安否確認のために各地域をまわったところ、今回の豪雨で深刻な被害を受けた生産者グループはいないとのこと。関係者一同ほっとしています。
とはいえ、被害が大きかったディリに親族や知人がいるコーヒー生産者も多く、COVID-19によるロックダウンと豪雨による道路の寸断で訪問することもできずに心配しているという声が多く聞こえてきます。また、強い雨風によりコミュニティへの水路が破壊されるなどの小さな被害は様々なところで出ているようで、地域の中で助け合いながら修繕が進められているそうです。
引き続き、被害状況についての情報収集を続け、今後に向けてどのような形な支援活動が必要か・可能かを検討していきたいと考えています。
注:Timor-Leste: Floods UN Resident Coordinator’s Office (RCO) Flash Update No. 2 (As of 7 April 2021)