WHAT'S NEW?

2021年12月28日フィリピン・台風オデットの被害について/KF-RCからのメッセージ

台風22号(オデット)がフィリピンを直撃してから10日以上がたち、各地から深刻な被害状況が伝えられています。カネシゲファーム・ルーラルキャンパス(KF-RC)やオルタートレード・フィリピン社(ATPI)が存在し、KF-RCの卒業生や多くのバナナ生産者・マスコバド生産者が暮らす西ネグロス州でも、インフラ・家屋・農地・家畜などに甚大な被害が出ており、同州の算定によれば、被害総額は、59億ペソ(130億円相当)にのぼると報道されています(注)。

なお、KF-RCのあるハギミット村はまだ停電が続いているそうです(12月27日現在)。KF-RCでは井戸水をポンプで汲み上げて使用しているので、電気がないと人間も動物たちも水を飲むことができません。そのため、被災後いそいで発電機を調達し、なんとか無事に水を汲み上げられるようになっています。

 

スタッフ・研修生が協力し、農場内で調達できる資材を使って、豚舎の基礎部分や研修生が暮らす小屋はなんとか修繕を完了させたとのこと。今日明日で街に出て、建物の屋根の修繕などに必要な資材を調達してくる予定だそうです。その報告の最後には「早く農場の果樹やバナナ、野菜の畑の復旧作業に取り掛かれるように豚舎の修繕を早く終わらせたい。KF-RCは台風オデットよりも強いよ。台風は去ったけれど、KF-RCはまた立ち上がるから」と力強いメッセージが添えられていました。そして「APLAや日本の皆さんがいつも自分たちを後方から支えてくれていること、本当にありがとう」とも添えられていました。

KF-RCを卒業した元研修生たちの地域での状況、バランゴンバナナやマスコバド糖の生産者の状況についても、現地から情報が届き次第、お伝えしていきます。

注:Negros Occidental declares state of calamity as Odette leaves over P5-B worth of losses