オルタートレード・フィリピン社(ATPI)及びオルタートレード・フィリピン財団(ATPF)の要請を受け、台風オデットにより家屋が全壊・半壊してしまったネグロス島内のバランゴンバナナやサトウキビ生産者の家屋の修繕のための支援金の送金が完了したことはすでにお伝えしていました(詳細は こちら をご覧ください)。
2月中旬現在、ATPI/ATPFがあるネグロス西州の首都バコロド市では、新型コロナウイルスの感染が広がっており、隣接する自治体ではバコロド市から移動する人に対してPCR検査を求めています。ATPI/ATPFでは、移動が可能な状況のスタッフと被災した地域内にいるスタッフが建材の調達などを担い、支援活動を進めています。
今回は、最も被害の大きかったネグロス東州北部ギフルガン市に暮らす生産者への支援報告をお届けします。
■ラライネ・ゲオパノさん(全壊)
台風が来る数時間前に、10歳と14歳の2人の子どもと一緒にバナナのパッキングセンターへ避難しました。しかし、パッキングセンターも壊滅的な被害を受けたので、翌朝に親戚の家に移動しました。従兄弟が海辺の小屋を貸してくれることになり、家が再建できるまでそこで生活をしています。幸いなことに家族全員無事でした。自分たちで家を建て直す資金を持ち合わせていなかったので、支援をしていただき大変助かりました。心よりお礼申し上げます。
■マルディ・ティトンさん(全壊)
私たちの家は壊れやすい材料でできているので、台風が強くなる数時間前には避難することを決めました。家を離れている間、強風で家が壊されてしまうのではないかと心配していました。台風が過ぎ去った後、家を確認しに行くと、心配していた通り、屋根はすべて吹き飛ばされてしまっていました。停電が長く続いたのもとても大変でした。家を建て直す経済的な余裕がないので、皆さまからのご支援が大変ありがたいです。
■ルルデス・マラライさん(半壊)
ご支援くださった皆さん、オルター・トレードの皆さん、屋根の資材をありがとうございます!
上記に加え、APLAでは、ATPI/ATPFから要請のあった生産者へのお米の支援も決定し、2月上旬に73万ペソ(約165万円)の送金を完了しています。対象は、ネグロス島のバランゴンバナナ生産者、サトウキビ生産者バナナの集荷や運搬を担うフィールドワーカー合わせて1581世帯で、各10キロのお米を届ける計画です。大家族では10キロのお米というのは、3日程度で消費してしまう量ではありますが、他にも必要な支援があることから、現地ATPI/ATPFの判断により各家庭10キロずつということに決定しました。
こちらについても現地からの報告が届き次第、またお知らせいたします。