6月7日から9日にかけて、エルメラ県で地域の在来の種子を保全するための参加型研修がおこなわれました。この研修は、協力団体であるPermatilなど複数のNGOによって東ティモールで動き出したTASPA(食料主権のための小規模農民によるアグロエコロジーへの移行プログラム)の一環として実施され、APLAも実施にあたっての支援をしています。
研修には、コーヒー産地の若者やAPLAのローカルスタッフが参加し、エルメラ県内の複数の農民組合のメンバーたちと一緒に、輸入されるハイブリッド種の普及によって在来の種子が消えつつある現状を把握すると同時に、自分達で在来の種子を守り継いでいくための方法論について実践を交えながら学びました。
エルメラ県各地から研修に参加した24人と講師のSNSグループも作成され、研修後も意見交換やそれぞれの活動についての情報共有がなされているということです。
APLAでは、エルメラ県内のコーヒー生産者グループや学校菜園活動を展開している小中学校も巻き込みながら、地域の在来の種子を守り継いでいくための種子バンクの設置を目標にして、Permatilや今回の研修の講師でもあるdaTerraというNGOに協力を仰ぎながら、準備のための活動を進めていきます。
報告:野川未央(のがわ・みお/APLA事務局)