バランゴンバナナがどのように私たちの手元に届くかを知ってもらう教材として、すごろくを制作中です。あそび方は一般的なすごろくと同じで、サイコロを振って出た目の分だけマスを進みますが、「バナナの旅」を一緒にたどってほしいので、目は1から4までとしています。
バナナの成長過程を切り取った写真を見たり、バナナやフィリピンのクイズに答えたり、生産者がおいしいバナナを作るためにどんな工夫をしているかを知ったり、止まったマスで当たる指示の内容は様々です。
実際に答えてもらうクイズの一部を紹介します。
「バランゴンバナナの高さはどのくらいでしょう?」
A)冷蔵庫の高さくらい B)バスケットボールのゴールくらい C)信号機の高さくらい
「フィリピンではバナナを使った調味料があります。何でしょう?」
A)バナナマヨネーズ B)バナナケチャップ C)バナナペッパー
皆さんは、わかりますか?
ベータ版でワークショップを開催
最初に開催したのは、認定特定非営利活動法人開発教育協会(DEAR)主催のd-lab2024(開発教育全国研究集会)の自主ラウンドテーブルにて。色々なところから、楽しそうな声、悔しそうな声、が聞こえてきて、盛り上がっていました。
参加者の皆さんからは、「楽しくバランゴンバナナについて学べた」「生産から食卓まで順を追ってたどれるのが良かった」「写真、クイズがあり、ゲーム要素もあってワクワクした」などの声をいただきました。一方で、サイコロの出た目を進むので、参加者みんなが止まらないところがあり、「バナナの成長の過程がわからない部分もあった、止まらないのはもったいない」、「写真カードとバナナクイズとツールがいろいろあって楽しいが、その分複雑」といった意見もあり、完成版に向けて、改善できたらと思っています。
2回目は、藤沢市市民活動プラザむつあいが主催してくれたワークショップです。8月7日「バナナの日」に、小学生のお子さんを対象に開催しました。保護者の方も交えてのワークショップでしたが、参加者の皆さんが楽しんでいる様子が伝わってきました。
クイズは、1人ではなくグループの人全員で考えたり、途中で「台風が来て、1回休み」という残念なマスもあるのですが、そこに止まって大騒ぎしたり、にぎやかな会となりました。長い道のりを経た後に、残念ながら「廃棄される」というゴールに辿り着いてしまったお子さんは、本当に残念そうにしていたのが印象的でした。
ワークショップ終了後には、皆さんに感想をあげてもらいましたが、「新しいことを学べた」「もっとやりたい」「誰かに話したい」などと、うれしい声をいただきました。
この日は、規格外バランゴンバナナを配ったり、このバナナを使ったバナナジュースも参加者全員で飲んだりしました。すごろくをするだけでなく、このすごろくがテーマの規格外バランゴンバナナも活用すると、より充実した会になるのではないかと感じます。
現在挑戦している絵本『バナナのらんとごん』出版プロジェクトのクラウドファンディングのリターン品ともなっているバナナすごろく。完成版は、APLA SHOPでも販売をめざしています。どうぞお楽しみに!
福島智子(ふくしま・ともこ/APLA事務局)