WHAT'S NEW?

2024年11月7日KF-RC10期生卒業を前にフィールドツアーを実施

フィリピン・ネグロス島のカネシゲファーム・ルーラルキャンパス(KF-RC)。第10期生となる3人が2024年3月から研修を続けていましたが、この11月に卒業を迎えました。なお、3人のうちジャリーとウィルジュンは、自分の出身の村に戻って、KF-RCで学んだことをもとに、有畜複合農業に取り組むことになります。また、エリルは、KF-RCに残って農場長のカルロスさんやスタッフの仕事を手伝いながら、もう少し経験を重ねていく方向で相談しています。

3人の卒業を前に、これまでの研修卒業生数名にも参加を呼びかけ、ネグロス島内の他の農場や農業関連機関を訪問するフィールドツアーを実施しました。研修生、卒業生、スタッフたちの経験値を高め、新たな知識や技術を習得し、自分たちの農業に活かせるようにするために実施しているプログラムです。

フィールドツアー1日目には、苗の生産をおこなっているルーベンご夫妻、MBA森林技術学校、有機米の栽培に取り組むPhilrice Negrosを訪問し、それぞれの取り組みから多くのことを学ばせてもらいました。

2日目には、植物産業研究センター(BPI)でみみず堆肥、挿木や接木などの技術、種子の保全、天然の病虫害コントロールなどについて学びました。また、農業省がラカルロータ市で運営する有機農業デモファームも訪問し、持続可能な農業との相性がよい淡水魚の養殖についての知識を共有していただきました。

ツアー終了後は、参加者でそれぞれの学びについて意見交換する場を設けました。KF-RCでも、それぞれが自分の村で営む農業の現場でも、今回の学びをもとに試行錯誤を続けていきたいと思います。

報告:エリマー・トグハップ(KF-RC事務局長)