東ティモールの人びとが厳しい歴史の中で育んできた、美しく心揺さぶる伝統的なメロディを大切にしつつ、ときにモダンに「翻訳」。東ティモールの共通語、テトゥン語で歌いあげる彼の曲。歌詞には大地、命の水、自然、農、人のつながり、平和などに関する想いが込められており、老若男女を問わず、文字が読めない人にも、強いメッセージを届けています。東ティモール人なら誰もが口ずさめるほどの有名な曲がいくつもあり、文字通りの国民的ミュージシャンです。
今回は、その音楽を皆さんに楽しんでいただくと同時に、エゴさん自身の生い立ちや経験から、人が自然から学ぶことの大切さを考える機会にしたいと考えています。『SASIN BA RAI―大地の証人』という楽曲で、彼はこう歌います。
「子どものころは古い森がたくさんあった。小川が流れ、大地には緑があふれていた。大人になる頃にはその森が消えてしまった。小川の水は枯れ、大地は乾ききっている」「これから来る時代のことは、わからない。人はさらに罪を重ね、この大地で生きていくことは難しくなるかもしれない」
とても重いメッセージですが、そういう未来を子どもたちの世代に手渡さないように、エゴさんは地域の住民と一緒に森を生き返らせるための活動を続けてきました。エルメラのコーヒー産地でもAPLAと協働して、樹を植え、水源を守る活動に取り組んでいます。「大地の証人」として、東ティモールの、そして地球の行く末を見守るエゴさん。ただ見守るだけではなく、未来をつくっていく、その取組みについてもぜひ多くの方に知ってもらう機会になればうれしいです。
日時:5月22日(月)19時~21時(18時半開場)
会場:hako gallery (東京都渋谷区西原3丁目1-4)
参加費:一般2,000円、APLA会員1,800円(東ティモールのコーヒー1杯付き)
※会場では、Samosa wala Timoke のサモサやスイーツ、ビールなどもご用意しています(別料金)。素敵な音楽と一緒にお楽しみください。
定員:30名(予約優先)
お申込み・お問い合わせ:APLA事務局まで、お電話(03-5273-8160)、もしくはお問い合わせフォームからお願いいたします。